Lot 504

難波田 龍起 (1905-1997, 

Japan

)

JPY 450,000 - 650,000

HKD 32,000 - 46,000

USD 4,200 - 6,000

Sold JPY 747,500

技法

油彩、キャンバス

サイン

左下にサイン「Nanbata」、裏面にサイン、タイトル、年代「難波田龍起 生 一九六七年三月」

額装

サイズ

27.2×22.5 cm

制作年

1967

鑑定書

共シール

来歴

現所有者が日本で購入

解説文

1905年北海道生まれ、東京で育つ。1926年早稲田大学政経学部に入学するが翌年中退。絵画を志すべく川島理一郎主宰の金曜会に出席。1929年国画会に入選。1954年第1回日本現代美術展に出品。1956年「世界・今日の美術展」に出品。1959年には国立近代美術館にて開催された「戦後の秀作」展に参加。のちも、1973年の東京国立近代美術館における「戦後日本美術の展開―抽象表現の多様化」展の他、多くの展覧会で紹介され続けた。初期は即興的な線と色彩の交差による躍動感溢れる作風で注目されるが、後はドリッピング技法や、色ガラスの組み合わせとペインティングによるで抽象的表現に興味が集中し、新しい形の抽象を紹介した。1997年に他界。

解説文

本作は、1960年代難波田の特徴をよく表した生命観溢れる油彩作品である。難波田にとって1950年代から70年代は、油彩において線と色彩のみによってイメージを捉え、展開していこうと様々な表現を試みた時期である。60年代の特徴の一つとして「ドリッピング」技法を用いて独自の世界を描いている点が挙げられる。ドリッピングとは、画面に直接描かず、上部から絵具を垂らし込む技法である。アメリカ・抽象表現主義の泰斗ジャクソン・ポロックがこの技法で多数の作品を制作していることで有名である。60年代の難波田の作品にはこの抽象表現主義からの影響が顕著に現れており、本作においてもその影響が強く見られる。青を基調とした画面に様々な色の線が交錯しており、リズミカルに交わる線からは豊かな生命的躍動が感じられる。また、「青色」は難波田にとって特別な色であることも記しておきたい。青(蒼)は難波田が生涯をかけて探求した色である。難波田の心象風景を表現するのに最も適した色だったのだろうか。1960年代難波田の「青」は多層的で複雑さをもっており、本作もまたその例の一つであろう。1960年代難波田の息遣いをありありと感じることのできる作品である。難波田は、1905年に北海道で生まれ、東京で育つ。関東大震災直後の夜警当番で高村光太郎と出会ってから芸術に関心を抱き、共に見たゴッホの作品に感銘を受け、画家を志すようになる。以後高村には生涯私淑することとなる。その後、高村から紹介された川島理一郎に師事し、1929年に国画会入選を果たす。1954年第1回日本現代美術展に出品。1956年には「世界・今日の美術展」に出品する。1959年国立近代美術館にて開催された「戦後の秀作」展に参加。のちも、1973年の東京国立近代美術館における「戦後日本美術の展開―抽象表現の多様化」展の他、多くの展覧会で紹介され続けた。初期は即興的な線と色彩の交差による躍動感溢れる作風で注目されるが、後はドリッピング技法や、色ガラスの組み合わせとペインティングによる抽象的表現に興味が集中し、新しい形の抽象を紹介した。生涯かけて抽象表現を志向し、豊かな詩情に裏付けられた純度の高い作品を多く残した日本の抽象絵画の雄である。


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