Lot 505

難波田 龍起 (1905-1997, 

Japan

)

飛翔するもの

JPY 200,000 - 300,000

HKD 14,000 - 21,000

USD 1,900 - 2,800

BI

技法

グアッシュ、水彩、紙

サイン

左下にサイン「Nambata」
右下に年代「1962 1.24.」
裏面にサイン、タイトル、年代「難波田龍起 飛翔するもの 一九六二年一月二十四日」
裏面にギャラリーシール「TAMADA PROJECTS CORPORATION」

額装

サイズ

38.0×53.7 cm

制作年

1962

来歴

現所有者が日本で購入 
タマダプロジェクトコーポレーション

解説文

1905年北海道生まれ、東京で育つ。1926年早稲田大学政経学部に入学するが翌年中退。絵画を志すべく川島理一郎主宰の金曜会に出席。1929年国画会に入選。1954年第1回日本現代美術展に出品。1956年「世界・今日の美術展」に出品。1959年には国立近代美術館にて開催された「戦後の秀作」展に参加。のちも、1973年の東京国立近代美術館における「戦後日本美術の展開―抽象表現の多様化」展の他、多くの展覧会で紹介され続けた。初期は即興的な線と色彩の交差による躍動感溢れる作風で注目されるが、後はドリッピング技法や、色ガラスの組み合わせとペインティングによるで抽象的表現に興味が集中し、新しい形の抽象を紹介した。1997年に他界。

解説文

難波田龍起による、1960年代作品の特徴である「ドリッピング」技法を用いた、詩情を湛えた美しい作品である。本作は1960年代の難波田の特徴をよく表した作品である。さきに述べた「ドリッピング」とは、画面に直接描かず、上部から絵具を垂らし込む技法である。アメリカ・抽象表現主義の泰斗・ジャクソン・ポロックがこの技法で多数の作品を制作していることで有名である。色彩と線の交錯が画面に生命観を生み出している。
また、「青色」は難波田にとって特別な色であることも記しておきたい。青(蒼)は難波田が生涯をかけて探求した色である。難波田の心象風景を表現するのに最も適した色だったのだろうか。1960年代難波田の「青」は多層的で複雑さをもっており、本作もまたその例の一つであろう。1960年代難波田の息遣いをありありと感じることのできる作品である。
難波田は、1905年に北海道で生まれ、東京で育つ。関東大震災直後の夜警当番で高村光太郎と出会ってから芸術に関心を抱き、共に見たゴッホの作品に感銘を受け、画家を志すようになる。以後高村には生涯私淑することとなる。その後、高村から紹介された川島理一郎に師事し、1929年に国画会入選を果たす。1954年第1回日本現代美術展に出品。1956年には「世界・今日の美術展」に出品する。1959年国立近代美術館にて開催された「戦後の秀作」展に参加。のちも、1973年の東京国立近代美術館における「戦後日本美術の展開―抽象表現の多様化」展の他、多くの展覧会で紹介され続けた。初期は即興的な線と色彩の交差による躍動感溢れる作風で注目されるが、後はドリッピング技法や、色ガラスの組み合わせとペインティングによる抽象的表現に興味が集中し、新しい形の抽象を紹介した。生涯かけて抽象表現を志向し、豊かな詩情に裏付けられた純度の高い作品を多く残した日本の抽象絵画の雄である。

コンディション

作品のコンディションは良好。経年による僅かなシミ有。
※コンディションの詳細はオンラインカタログの画像でご確認下さい。


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