Lot 531

荒川 修作 (1936-2010, 

Japan

)

アルファベット表皮

JPY 150,000 - 250,000
No Reserve

HKD 11,000 - 18,000

USD 1,400 - 2,300

スタート価格 JPY 75,000

Sold JPY 207,000

技法

スクリーンプリント

サイン

右下にサイン、タイトル、年代、エディション

額装

サイズ

88.0×115.5 cm

制作年

1966 ed.10/75

来歴

現所有者が日本で購入

解説文

1936年名古屋生まれ。武蔵野美術学校中退。読売アンデパンダン展に1958年から61年まで連続で出展。1960年に篠原有司男、吉原益信らとネオ・ダダイズム・オルガナイザーズを結成。1961年に渡米し、ニューヨーク滞在、翌年に後の夫人そして制作上のパートナーとなる詩人マドリン・H・ギンズと出会う。1965年から、大原美術館賞、東京国立近代美術館賞などを、次々に受賞。ギンズと共に映画制作を行うと同時に1971年に『意味のメカニズム』を刊行。1975年に第7回国際絵画フェスティバルで大賞受賞、1977年にはヨーロッパ巡回個展を行った。1986年フランス政府によりシュバリエ・デザール・エ・レットル勲章(Chevalier des Arts et des Lettres)を受ける。荒川は不透明な存在ともいえる図形や文字、矢印を描く。単に感覚するのでも、単に思考するのでもない、物質と概念のどちらにも還元できない文字という存在によって『虚構の場所』を作る。近年は、磯崎新とのコラボレーションによる作品や、岐阜県の「養老天命反転地」など、人間と環境をテーマにした作品に取り組んでいる。2003年には日本文化藝術振興賞受賞。自称コーデノロジスト(芸術、哲学、科学の総合に向かい、その実践を推し進める創造家の意)。

解説文

現代美術家として、ニューヨーク・日本の両軸を拠点に活動してきた荒川修作。広大な敷地に傾いた建物やいすなどを配置した「養老天命反転地」など身についた体の感覚や常識を問い直す作品を発表し、「世界のアラカワ」と高く評価された。1936年名古屋市生まれ。1950年代後半より「反芸術」を掲げて結成された「ネオ・ダダイズム・オルガナイザー」のムーブメントに一時関わっていたが、幼少より「死」という与えられた人間の宿命をのりこえようと(=それ以外に生きる仕事はない、と確信し)、1961年にニューヨークへ渡る。渡米後、現代美術の巨匠、マルセル・デュシャンと出会い、荒川は自分が試みようとしていた芸術の世界(表象的な図形・記号・言語を用いた精神の世界の表現・創作)をデュシャンがすでに体現し、突き詰めていたことを知り、それを超えるには身体・肉体に向かわなければならない、というテーマを自身に課すことになる。
1962年に出会った詩人マドリン・H・ギンズなどに触発され、またアメリカという土壌の中で図式絵画に取り組むようになった。
1967年の第9回日本国際美術展に出品された〈ALPHABET SKIN No.3〉は、各縦240cm、横157.5cmの3枚の画布からなり、天井(または空)と壁と床を仕切る線の中に、上からの視点で室内をとらえている。壁を表す仕切り線の中に窓は簡潔直載な線で、立体的、俯瞰的に描かれ、室内の事物は線やアルファベットで示されている。PILLOW、TELEPHONE、LAMP、SHADOW、HEAD、CHAIR、FOOT、CLOTHES、FLOWER、DESK、MIRROR、CATの文字が淡彩で書きこまれ、画面は建築図面のブルー・プリントを見るように、あっさりと仕上げてある。ここでは、あらゆるものが記号化され、図式化され、クールな都会的官能性が、あえていえばポエティックに直戴に表現されており、イメージの知覚、意味の伝達、思想の表現を新しくとらえなおした図式的画面となっている。
「人は日常と異なる環境で身体感覚を再構築することで、新しい文明を開くことができるのではないか」と考え、「遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体」(岡山県)、「養老天命反転地」(岐阜県)、「三鷹天命反転住宅」などをその実践の場として制作した。社会に新たな価値観を生み出そうと挑み続けた荒川の作品に込めた思いが語られる。


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