技法 | ペルル・メタリック 酸化腐蝕彫り グラヴュール |
サイン | 器腹に陰刻銘 「E‡G」 |
サイズ | h34.9×φ11.2 cm |
制作年 | cir. 1880-90 |
鑑定書 | 西洋美術商協同組合鑑定書付 |
この花瓶の鯉の図柄は、江戸時代の浮世絵師、鍬形蕙斎が1802年に出版した本「魚貝譜」に掲載されたものから借用したと思われる。
19世紀末、幕末の開国をきっかけに、日本美術の大胆な色使いや構図が、ヨーロッパの美術界に大きな衝撃を与える。「ジャポニズム」と呼ばれるこうした現象が色濃く表現された本作品からは、ガレの日本の美学に対するあこがれが強くうかがえる。