40TH ANNIVERSARY AUCTION

LOT 036

ラリック

水仙文花瓶

No Reserve
JPY 2,000,000 - 3,000,000
HKD 101,300 - 152,000
USD 12,900 - 19,400
技法 シール・ペルデュ
サイン 器腹下部に陰刻銘
サイズ h15.3×φ8.5 cm
鑑定書 西洋美術商協同組合鑑定書付
文献 F. Marcilhac, Catalogue Raisonné, P.1008, CP 193, Vase "FLEUR DE NARCISSES ET FEUILLES" or P.1015, CP 253, Vase "FRISE JONQUILLES"

HIGHLIGHT

この作品は、フランス語で「シール・ペルデュ」、いわゆるロストワックス製法で制作された。あらかじめ蝋で原型を作り、それを耐火石膏で覆う。石膏型全体を加熱して中の蝋を溶かし、できた空洞にガラスを注入して形を作り上げるという技法である。
この技法は型を壊して作品を取り出すため、後に型吹き法で制作された作品とは違い、1点から最大6点しか作ることが出来ない。愛好家垂涎の大変希少価値の高い作品である。ラリックはジュエリー製作でマスターした技術をガラスに応用し、ユニークピースを制作したのだ。
水仙の花が立体的に造形され、見事に咲き誇っている。光の反射が朝露かの如くきらきらと輝き、植物の生き生きとした表情が見事に表現された優品である。シール・ペルデュでしか表現することのできない、繊細かつ柔らかなガラスの質感に目を奪われる。

CONDITION REPORT

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